代表理事あいさつ

こんにちは。日本エピテーゼ協会 代表理事 兼 講師の田村雅美です。

わたしの前職は、歯をつくる歯科技工士でした。
幼い頃からものづくりが好きで、歯科矯正の経験をきっかけにこの道を志しました。

技術を磨くために渡米した際、わたしの人生を大きく変える出来事に出会いました。
戦地で負傷したある元兵士の男性。左目、耳、頬を失い、むき出しになったその顔を、わたしはただ見つめることしかできませんでした。手術ですべてが元通りになるものだと信じていたわたしにとって、その現実は大きな衝撃でした。

そんな彼が、取り外し可能な人工の顔「エピテーゼ」を作り少しずつ心を取り戻していく様子を見て、医療では補えない領域があること、そして“外見”の力が人の心にどれほど影響を与えるのかを、初めて体感しました。
完成した顔を見て、彼が家族と涙を流して抱き合った姿は、今でも忘れられません。

帰国後、歯科医院で前歯を失った患者さんが、新しい歯を入れることで笑顔を取り戻す姿を見て、あらためて「外見の回復が心の回復につながる」ことを確信しました。

そんな中、乳がんで左胸を全摘した友人が、外見の変化を受け入れられず、うつ状態にまでなってしまいました。
「わたしにできることはないか・・・」
そう思い、歯科技工士として培ってきた知識と手技を活かし、エピテーゼ専門サロンを立ち上げました。

エピテーゼは、まだ多くの方に知られていない新しい選択肢です。
医療では「命を救う」ことが最優先される一方で、「見た目が変わることによって生まれる心の痛み」は置き去りにされがちです。
でも本当は、その“あいだ”にあるケアが必要だと、わたしは感じています。

エピテーゼは、メスを使わずに外見を整え、心を支えることができる方法です。
メイクやファッションのように、“自分らしさ”を取り戻すための手段のひとつとして、もっと自然に語られる社会にしたい。

そのために、わたしはこの協会を立ち上げました。
同じように「誰かの力になりたい」と願う方々が、正しい知識と技術を身につけ、地域で活動できるような仕組みを整えていきたいと思っています。

この想いに共感してくださる方たちと出会いながら、
エピテーゼという新しい選択肢を、全国に広げていきたいと考えています。

必要としている人に、必要な情報が届く社会へ。
医療とも美容とも異なる“そのあいだ”のケアを、
これからも丁寧に伝えてまいります。

【略歴】

1982年 群馬県生まれ
2003年 歯科技工士専門学校卒業
2005年 渡米
2007年 帰国
2017年 エピテみやび設立
2018年 エピテみやび株式会社設立
2019年 一般社団法人日本エピテーゼ協会設立

【メディア】

・2017年:ぐんま経済新聞/朝日新聞/読売新聞/上毛新聞/毎日新聞

・2018~2019年:日経新聞/FMぐんま/NHKおはよう日本・ひるまえほっと放送/TBSラジオ・Yahoo!ニュース(よろず~)/東京新聞/健康365/地域人第68号/J-wave「イノベーションワールド」/日本政策金融公庫「新規開業白書」/創業手帳/創業手帳woman/アントレ/テレビ東京「チェンジザワールド」/朝日新聞デジタル

・2022年:山陰中央新報/新潟日報/高知新聞/茨城新聞/信濃毎日新聞/映画「フタリノセカイ」

・2024年:日本放送 黒木瞳「朝ナビ」/テレビ朝日「松岡修造のみんながん晴れ」/聖教新聞/ 北海道テレビ/日本テレビ/フジテレビ/Yahoo!ニュース/朝日新聞夕刊 など多数

【受賞歴】

・2018年NICEなビジコン:奨励賞/ウーマンズビジコン:特別賞 /女性起業チャレンジ大賞:グランプリ/群馬イノベーションアワード:スタートアップ部門入賞/APT Women採択

・2019年 荒川区ビジネスコンテスト奨励賞/ぐんぎんビジネスサポート大賞:努力賞

2020年 日本青年会議所「TOYP2020」準グランプリ・厚生労働大臣賞