広いお風呂にゆったり浸かる時間は、気持ちがいいものです。
温泉に出かけたり、家族や友人と旅行に行ったり。お風呂は、体を癒やすだけでなく、人との交流の場にもなります。
けれど、乳がんの手術を経験したあと、「もう温泉に行けなくなってしまった」と話す方が少なくありません。
再建手術をしても、乳頭（ニップル）が再建されないことが多く、見た目の違和感が残ります。
そのため、人の視線が気になって温泉を避けたり、家族旅行や友人との女子会を断るようになったという声もあります。
「気を使わせてしまうのが申し訳ない。」
「悪気のない一言に傷ついた。」
そんな経験をした方も少なくありません。
お風呂や旅行のような“当たり前の楽しみ”が、いつの間にか心の負担に変わってしまう。
それは、乳がんを経験した人が直面する“行動の制限”という現実です。
見た目の違和感が、心の距離を生む
乳がんの治療を終えても、「前のように人と関われなくなった」と感じる方は少なくありません。
見た目の変化によって、自分に自信が持てなくなり、“人と一緒にいる時間”そのものがつらくなることがあります。
たとえば、家族旅行で温泉に入るのをためらったり。
女子会で話題になりそうな話を避けたり。
気を使わせたくない気持ちと、本当は楽しみたい気持ちのあいだで揺れてしまうのです。
さらに、悪気のない言葉に傷ついたり、「もう治ったんだから大丈夫でしょ？」という一言に心が閉じてしまうこともあります。
そうした小さな出来事が積み重なり、“人との距離”を少しずつ広げてしまうのです。
これは特別な人の話ではなく、乳がんを経験した多くの方が抱える、静かな悩みです。
見た目のケアで、心が軽くなる
見た目の変化は、体の問題だけではなく、心の問題にもつながります。
「もう温泉に行けない」「人と会うのが怖い」と感じるその背景には、“自分らしさを取り戻せない”という深い想いがあります。
かといって、つらい手術を繰り返してまで乳頭をつくるほどではない。
でも、温泉や公衆浴場に行くときだけ、「あったらいいな」と思う。
そんな想いに寄り添えるのが、医療と美容の間にある、外見ケアアイテム「エピテーゼ（人工乳頭）」です。
エピテーゼとは、事故や病気などで失われた部位を補い、自然な見た目を再現する装具のこと。
医療用でも美容用でもない、“外見ケア”の新しい分野として注目されています。
見た目が整うことで、「また温泉に行けるようになった」「人前に出るのが怖くなくなった」と話す方もいます。
外見ケアの支援は、まだ足りていない
昨今では、一部の自治体で、乳房補正具や人工乳頭（ニップルエピテーゼ）などに対して助成金制度が始まりました。
けれど、その存在を知る人はごくわずかです。
「制度を知っていても、どこで作ってもらえるのかわからない」という声も少なくありません。
現在、乳がんは９万人がなる国民病で、９人に１人がなります。
こんなにも悩んでいる人が多いのに、エピテーゼの存在はまだ広く知られていません。
そして、作れる人もほとんどいないのが現状です。
40代・50代女性にぴったりの資格
だからこそ、一般社団法人日本エピテーゼ協会 エピテスクールでは、ニップルエピテーゼを製作できる人を育てる講座を開いています。
1日完結型で基礎から学び、エピテーゼ資格を取得できます。
この仕事は、女性にしかできない繊細なケアのひとつ。
乳がん後のデリケートなお悩みに寄り添いながら、誰かの「もう一度笑顔になりたい」という想いを支えることができます。
40代・50代からでも始められる、未経験の方にぴったりの講座です。
最短2回の受講で資格を取得でき、将来は在宅ワークや週末起業として、“感謝されながら収入につながる働き方”を目指せます。
今、外見ケアとしてニップルエピテーゼ（人工乳房）を必要としている人がたくさんいます。
あなたの小さな一歩が、誰かの大きな安心につながります。
