乳がんを経験する女性は、年間およそ9万人。
今や9人に1人が乳がんになる時代と言われ、国民病のひとつとなっています。
最近では、芸能人や著名人が乳がんを公表するケースも増え、病気そのものへの理解は少しずつ広がってきました。
しかし一方で、乳房再建手術の“その後”について語られることはほとんどありません。
再建後の生活や見た目の悩みは、いまもタブー視されがちな現実があります。
乳房再建手術を受けても、元通りの外見を取り戻せるとは限りません。
手術では乳頭(ニップル)まで再建されないことが多く、外見の違和感や、左右のバランスに悩む方も少なくありません。
そのため、温泉や公衆浴場など、人前で裸になる場面で不安を感じる方もいます。
「視線が気になって、旅行を避けるようになった」という声も少なくありません。
こうした“見た目の悩み”は、治療後の生活の質や心の回復にも関わる大切な課題です。
乳房再建手術にも「限界」がある

乳房再建手術は、乳がんの手術で失われた胸の形を取り戻すために行われます。
シリコンなどの人工物を入れる方法と、自分の皮膚や脂肪を移植する方法があります。
ただし、再建を希望してもすべての人が受けられるわけではありません。
体調や年齢、治療の時期、費用の問題など、いくつもの条件が関係します。
また、再建をしても“もとの状態”とまったく同じ形には戻りません。
特に多いのが、乳頭(ニップル)が再建されないケースです。
手術によって胸のふくらみは整っても、乳頭の色や形までは再現できないことが多く、再建後も「見た目の違和感が残る」と感じる人が少なくありません。
医療の技術は進歩していますが、乳房再建手術にはまだ限界があります。
形を戻すことはできても、「自分らしさ」まで取り戻すことは難しい——
そのギャップが、治療後の新たな悩みにつながっています。
見た目の違和感が、日常の自信を奪う

乳頭(ニップル)がない状態は、見た目のバランスだけでなく、心理面にも影響します。
とくに。温泉や公衆浴場など人前で裸になる場面に不安を感じる方もいます。
「視線が気になって、旅行を避けるようになった」と話す人も少なくありません。
そうした“目に見えないストレス”が、生活の質に影響を与えています。
それは美意識の問題ではなく、「自分らしさを取り戻したい」という自然な思いです。
外見ケアの支援は、まだ足りていない

一部の自治体では、乳房補正具や人工乳房(エピテーゼ)などに対して助成金制度を設けています。
けれど、その存在を知る人はごくわずかで、「制度を知っていても、どこで作ってもらえるのかわからない」という声も少なくありません。
制度があっても、実際に利用できる仕組みが機能していないのです。
医療の現場では命を守る治療が最優先となり、“見た目を整える支援”は後回しになりがちです。
その結果、治療後の外見や心のケアを担う場所が不足しています。
医療と美容の間にある「外見ケア」という分野が、社会の中でまだ明確に位置づけられていないことも、その一因といえます。
見た目の回復は、心の回復につながる

乳房再建手術のあと、見た目の違和感が残ることは珍しくありません。
それでも、少しでも自然に見せたい、以前の自分に近づきたいと願う人は多くいます。
外見が整うことで、人前に出ることへの不安が軽くなったり、自信を取り戻せたという声もあります。
「見た目の回復」は単なる外観の問題ではなく、心の回復や社会復帰につながる大切なステップです。
最近では、医療と美容の間にある新しい外見ケアの分野「エピテーゼ」が注目されています。
エピテーゼとは、自分の体を傷つけることなく、自然な見た目を再現できる外見ケアアイテムのことです。
手術を望まない方や、体調などの理由で手術が難しい方にとって、治療後の暮らしを支える選択肢のひとつとなりつつあります。
しかし、この分野はまだ十分に知られていません。
助成金制度があっても、相談できる場所が少なく、製作できる人も限られているのが現状です。
見た目のケアを支える仕組みが、社会の中で求められています。
40代・50代から始める外見ケアの仕事

だからこそ、一般社団法人日本エピテーゼ協会 エピテスクールでは、ニップルエピテーゼを製作できる人を育てる講座を開いています。
1日完結型で、基礎から学び、エピテーゼ資格を取得できます。
この仕事は、女性にしかできない繊細なお仕事のひとつ。
乳がん後のデリケートなお悩みに寄り添いながら、誰かの「もう一度笑顔になりたい」という想いを支えることができます。
40代・50代からでも始められる、未経験の方にぴったりの講座です。
1日完結型で学べるので、忙しい方でも安心して参加できます。
最短2回の受講で資格を取得でき、将来は在宅ワークや週末起業として、“感謝されながら収入につながる働き方”を目指せます。
あなたも、「誰かの笑顔を取り戻す仕事」をはじめてみませんか?

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