前回は、『起業パターン①勢いで起業を叶えたあおいさんの話』をお伝えしました。今回はその続きとして、パターン②です。
家族と過ごす時間を増やしたいと思い起業

香月さんは、結婚と出産を経て、家庭とキャリアの両立について深く考えるようになりました。それまで大手商社で働いていた彼女は、40歳までキャリアウーマンとして充実した日々を送っていました。
しかし、2歳の息子が成長する姿を見ているうちに、「もっと家族と一緒に過ごす時間を増やしたい」と思うようになったのです。
会社員時代、仕事のスケジュールは決まっており、家族との時間を調整するのが難しいことが多々ありました。そんな彼女は、「自分で仕事を作れば、スケジュールを自由に組むことができる」という考えに至り、思い切って起業することを決意しました。
起業を決意した理由
香月さんは、「子どもと過ごす時間をもっと作りたい」という思いから、働き方を見直しました。通勤時間がなくなれば、その分を家族と過ごす時間や自分のリフレッシュのための時間に使えると考えたのです。
また、商社でのキャリアを活かし、自分が得意とする分野で起業できれば、家庭を優先しながらも仕事で充実感を得られると考えました。「自分の経験を無駄にせず、新しい形で活かしたい」という思いも、彼女の背中を押しました。
子ども服のアパレル事業をスタート

香月さんが選んだのは、子ども服のアパレル事業です。商社時代の経験で得た輸入や物流の知識を活かし、自宅を拠点にネットショップを立ち上げました。商品選びは、自分自身が「親として使いやすい」と感じたものを中心にセレクト。品質の良さやデザイン性にこだわり、他にはないラインナップを揃えることで、徐々にファンを増やしていきました。
さらに、近隣のママたちと交流を持つため、地元のイベントで出店するなど、地域とのつながりも大切にしています。「子ども服を通じて親子の生活を豊かにしたい」という思いが、多くの人に共感されるようになりました。
起業してよかったと思える点

香月さんが起業して特に良かったと感じるのは、家族との時間が増えたことです。
「朝ごはんをゆっくり一緒に食べられるようになったり、子どもの送り迎えに毎日行けるようになったのが本当に嬉しいです。自分のペースで仕事を進められるので、家庭と仕事を無理なく両立できるようになりました。」
また、通勤時間がなくなった分、スケジュールに余裕が生まれ、仕事の効率も良くなりました。自宅で仕事をする環境を整えることで、集中できる時間を確保しながら、家事や育児にも時間を割けるようになったそうです。
起業して感じた課題

一方で、起業には課題もありました。家事と育児、そして仕事を全てこなそうとすると、自分の時間が削られることも少なくありません。
「最初は、何でも自分でやろうとしてしまい、疲れてしまうことが多かったです。でも、家族や友人に助けを求めたり、外注できる部分はお願いするようにしてから、少しずつ余裕が持てるようになりました。」
また、ネットショップを運営する上で、マーケティングやウェブデザインなどのスキルを学ぶ必要があり、学び続ける姿勢も重要だと感じたそうです。
家庭と仕事のバランスをとるための工夫
香月さんは、家庭と仕事を両立させるために、いくつかの工夫を取り入れています。
- 朝早く起きて仕事を進めることで、日中は子どもと過ごす時間を確保。
- 家事の一部を家族で分担し、無理のない範囲で助け合う。
- タスクを優先順位ごとに整理し、1日の終わりには振り返りの時間を作る。
こうした工夫を続けることで、心に余裕を持ちながら充実した毎日を過ごせるようになりました。
おわりに

香月さんのストーリーは、「家庭を大切にしながら、自分のキャリアも活かしたい」と考えている女性にとって、大きなヒントになるでしょう。家庭との両立を重視する起業スタイルは、無理なく始められるうえに、自分の価値観を反映させた働き方を実現できます。
「家族との時間を大切にしながらも、やりがいのある仕事を持つことは、どちらも諦める必要はありません。一歩踏み出すことで、思い描いていた未来が形になるはずです。」
香月さんのように、自分らしい働き方を探しながら、家庭とのバランスを保つ起業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は『家庭との両立を重視した香月さんの話』、をお伝えしました。
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