千尋です。
今回は、「手術以外の選択肢もあるべきだよね」と感じた、ある出来事についてお話しします。
現場でたくさんの患者さんと向き合う中で、私の中で変わっていった価値観があります。
もくじ
「治す」ことだけがゴールじゃないと感じた瞬間
医療現場では、まず「命を守ること」や「機能を回復させること」が最優先されます。
その一方で、退院後に続く日常の中では、“見た目”に関する悩みが新たに浮かび上がることもあります。
でも実際には、患者さんの悩みはもっと多面的で、「治ったはずなのに、心が晴れない」という声も少なくありません。
「手術が成功しても、外に出たくない」
「見た目が気になって、服装も変えざるを得ない」
そんな声に触れるたびに、「治す」ことだけがすべてではないと感じるようになりました。
退院後に聞いた“見た目の悩み”という声
ある患者さんの家族から、こんな相談を受けたことがあります。
「手術は無事に終わったのですが、見た目が気になって…」
「本人は気丈にふるまっていますが、鏡を見るのを避けるようになりました」
私は戸惑いました。
看護師としてサポートすることばかりに集中していたからです。
でもその声を聞いて、ようやく治療以外の、“見た目の悩み”にも向き合う必要があると気づかされました。
エピテーゼ(エピテ)を知ったときの衝撃
そんなとき、エピテーゼ(エピテ)という存在を知りました。
義肢装具士による義指でも、形成外科による再建でもない。
「見た目」に特化して、本人の生活や想いに寄り添う外見ケア。
医療でも美容でもない、“もうひとつの選択肢”として存在していることに衝撃を受けました。
私はそのとき、初めて「外見の回復」という視点を学んだのです。
再建でも義指でもない、“見た目に寄り添う”という発想。
まさに「医療でも美容でもない、もうひとつの選択肢」だった。
*補足:エピテーゼ(Epithèse)とは、事故や病気、生まれつきなどで外見に変化が生じた際、体の表面に装着して見た目を補う人工物のことです。義手や義眼、ウィッグなども含まれます。
一般社団法人日本エピテーゼ協会では、医療や美容の枠をこえて、“見た目”と“心”の回復を支える新たな外見ケア「エピテ®」を広め、講座や認定制度を通じて学びと支援の場を提供しています。
➡詳しくはこちら:
からだと心、両方を見ていける現場でありたい
病気やケガのあとに残るのは、傷跡だけではありません。
「見た目に対する違和感」や「人目が気になる」という心の感情もあります。
そうした悩みにも手を差し伸べられる場所があること。
選べる手段があること。
それ自体が、心を支える力になるのだと私は思います。
医療がすべてを解決できるわけではない。
でも、その先に「もうひとつの手」があったら──
私はこれからも、その可能性を伝えていきたいと思っています。
※「エピテ®」は、一般社団法人日本エピテーゼ協会の登録商標です。
【詳しく知りたい方はこちら】
▶ エピテーゼ入門講座の詳細はこちら
https://epiteschool.net/curriculum/
▶ 日本エピテーゼ協会とは?(はじめての方へ)
https://epiteschool.net/about-the-activities-of-the-japan-prosthesis-association/
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https://epiteschool.net/curriculum/trial-course/
【こんな方におすすめ】
✅ 自分の経験を活かしたい
✅ 子育てや介護がひと段落し、新しい働き方を探している
✅ 人の見た目・心に寄り添う仕事に興味がある