娘が悩んでいることに、気づいてあげられなかった・・・。
今、そう思うと胸が痛くなります。
外見のことでここまで苦しむなんて、当時の私は想像もしていませんでした。
指が少し短いことは気になったけれど、痛みがあるわけでもないし、日常生活にも困らない。
「そのうち成長すれば、気にならなくなるだろう」そんなふうに思っていたんです。
でも、娘にとっては、違ったのかもしれません。
母親として、ちゃんと向き合ってこなかったことを、私はずっと後悔しています。
もくじ
気づいたのは、小学校6年生の頃
娘が短指症だと気がついたのは、小学校6年生くらいの頃だったと思います。
私から見れば、「ちょっと指が短いかな?」と思う程度で、大人になるにつれて、指も伸びるだろうくらいに思っていたんです。
ましてや、物を掴むこともできるし、痛みもないし、なんら生活に困ることもなかったので、正直そこまで気にしていませんでした。
でも、きっと娘にとっては、私が思っている以上に気になることだったんだと思います。
手を隠すようになった娘の仕草
手を見られたくないのか、写真を撮るときもいつも後ろに隠すような仕草をしていて、今思えば、あのときから少しずつ“自分を出すこと”に抵抗を感じていたのかもしれません。
それに、ある日、友達にからかわれてしまったことがあったようで、そのときは何も言わなかったけれど、後からこっそり泣いていたのを見て、私は胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちになりました。
生まれた時は、どの指も普通で気になるところなんて全くなかったんです。
コロコロ笑うかわいい女の子でした。
「成長すれば気にならなくなる」と思っていたけれど
娘の指を初めて見たときには、命に関わるものではないし、成長すれば気にならなくなるかもしれない──そんなふうに思っていたのに。
でも、現実はそうじゃなかった。
成長するにつれて、娘は人前で手を出すことを避けるようになり、写真にも写りたがらず、次第にふさぎ込んでいったのです。
手術も福祉も「対象外」だった現実
手術を受けられないかと調べてみても、機能に問題がなければ対象外ということが多く、福祉の支援制度にも当てはまりませんでした。
“手術をするか、諦めるか”──
その二択しかないように感じて、私は、母親として無力感を抱いていました。
もうひとつの選択肢「エピテーゼ(エピテ®)」との出会い
そんなときに出会ったのが、「エピテーゼ(エピテ®)」という存在です。
エピテーゼ(エピテ®)は、外見を補うための取り外しのできる人工パーツ。
でも、ただ見た目を整えるということではなく、「心に寄り添うケア」でもあると知って、私は驚きました。
義手や義足のような機能的な装具ではなく、見た目に特化しシリコン製の指をオーダーメイドで作る、第3の新しい選択肢。
病院のように、手術で見た目を変えるのでもなく、本人の意思で着けたり、外したりできるので、身体を傷つけなくて安心っていうのが魅力的だと、私は初めて気づいたのです。
私が「伝える人」として選んだ道
今、私はエピテーゼ(エピテ®)について学びながら、自分の経験をもとに、同じように悩まれているママさんや、ご本人がエピテーゼ(エピテ®)という手術でない選択肢を知ってほしくて発信を始めました。
同じように、誰にも相談できずに悩んでいる親御さんが、きっと他にもいると思うからです。
手術だけがすべてじゃない。
諦めることが正解でもない。
“あのときもっと早く知っていれば…”と思う人が、これ以上増えないように。
エピテーゼ(エピテ®)という選択肢があることを、これからも私に気づきとともに、伝えていきたいと思っています。
【詳しく知りたい方はこちら】
▶ エピテーゼ入門講座の詳細はこちら
https://epiteschool.net/curriculum/
▶ 日本エピテーゼ協会とは?(はじめての方へ)
https://epiteschool.net/about-the-activities-of-the-japan-prosthesis-association/
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https://epiteschool.net/
【こんな方におすすめ】
✅ 自分の経験を活かしたい
✅ 子育てや介護がひと段落し、新しい働き方を探している
✅ 人の見た目・心に寄り添う仕事に興味がある
一般社団法人日本エピテーゼ協会は、エピテスクール(協会直営のスクール)を通じて、エピテーゼを学びたい方に向けた各種講座や、協会認定資格が取得できるカリキュラムを提供しています。
エピテーゼ(エピテ®)とは、事故や病気、生まれつきの理由などで体の一部を失った方の“見た目”を補う装具(そうぐ)です。
義手や義足のように動かすためのものではなく、美容整形のように手術をするものでもなく、見た目に特化した“心を支えるケア”です。