前回は、『起業パターン①勢いで起業を叶えたあおいさんの話』と、『起業パターン②家庭との両立を重視した香月さんの話』をお伝えしました。今回は起業パターン③です。
子育てを終えた50代で新たな挑戦を始めた冬美さん

冬美さんは、3人のお子さんを育て上げた後、「これからの人生を自分のために使いたい」と考えるようになりました。子育てに追われていた日々から解放され、自分の好きなことに向き合う時間が増えたとき、「これまで趣味として楽しんできたお菓子作りを、もっと多くの人に伝えたい」という思いが芽生えました。
もともと地元のお菓子教室に長年通い、技術を磨いていた冬美さん。その経験を活かして、自宅でお菓子作りのレッスンを始めることを決意しました。
趣味を活かして始めたグルテンフリーのお菓子教室

冬美さんが開いたお教室のテーマは、アレルギーのある子どもたちやその家族のための「グルテンフリー&アレルギー対応のお菓子作り」。
友人の子どもが小麦粉や卵アレルギーで悩んでいる姿を見て、「お菓子を食べる楽しさを誰にでも感じてほしい」と思ったことが、このテーマを選んだきっかけでした。
試行錯誤を繰り返し、米粉や豆乳を使ったレシピを開発したり、ナッツ類を使わない安全なお菓子を提案したりと、細やかな配慮を取り入れたレッスンが評判を呼びました。親子で参加できるクラスも開講し、「家でも作れる!」と喜ばれることが多いそうです。
「好きなことを活かして誰かの役に立てるのが、本当に嬉しい」と冬美さんは言います。
趣味が仕事になる喜び

冬美さんが「お菓子教室を始めて良かった」と感じる理由の一つは、自分らしさを活かしながら働けることです。
「これまで趣味で楽しんでいたことが、誰かの生活を豊かにするお手伝いになっていると思うと、とてもやりがいを感じます。特に、お子さんが笑顔でお菓子を食べている姿を見ると、『やってよかった』と思います。」
また、教室の準備やレシピの開発を通じて、学び続ける楽しさも味わっているそうです。「自分が成長している実感が得られるのが、趣味を仕事にする一番の魅力です」と語ります。
起業して感じた課題
もちろん、起業には課題もありました。
冬美さんが特に苦労したのは、「趣味を仕事にすることのプレッシャー」と「初めての経営管理」でした。
「最初は楽しんでいたお菓子作りが、『仕事としてお金をいただく』ことになり、責任感を感じるようになりました。相手が満足するために何が必要かを常に考えるのは、今でも大切な課題です。」と語ってくれました。
また、材料費の計算や収支管理、レッスンのスケジュール調整など、ビジネスとして運営するためのスキルを新たに学ぶ必要もあったそうです。
趣味を仕事にするコツ

冬美さんが大切にしているのは、「自分らしさを忘れないこと」です。
「たくさんの教室がある中で、自分だからこそ提供できる価値を見つけることが大事だと思っています。私はアレルギー対応のお菓子作りを選びましたが、それは自分が親として経験したことや、友人たちの話を活かせる分野だったからです。」
また、「小さく始めて、少しずつ広げていく」という姿勢もポイントだといいます。無理なくできる範囲で始め、口コミやSNSで徐々にお客様を増やしていくことで、プレッシャーを軽減できたそうです。
おわりに
冬美さんのストーリーは、「趣味を活かして自分らしい仕事をしたい」と考える人にとって、大きなヒントを与えてくれるでしょう。好きなことを仕事にすることは、楽しさだけでなく、やりがいや成長の実感をもたらします。
「人生のどんなタイミングでも、新しい挑戦は始められます。自分の好きなことを信じて、一歩を踏み出してみてください。そこには、想像以上の喜びが待っていますよ。」
趣味を活かした起業は、自分自身のためだけでなく、周りの人々にも幸せを届ける素晴らしい働き方です。あなたも、自分らしさを大切にした仕事を始めてみませんか?
まとめ
今回は『起業パターン③趣味や経験を活かした冬美さんの話』、をお伝えしました。
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