現在、乳がんは9人に1人がかかる時代。
治療を終えても、「見た目の悩み」が残ることがあります。
そんな方の外見を支えるために、各自治体では助成金制度が少しずつ広がり始めています。
たとえば、乳がん後の補正下着や、人工乳房(エピテーゼ)などの購入費用の一部を補助する制度です。
外見の悩みにも支援の輪が広がりつつありますが、実際にはこの制度を知っている人はごくわずか。
さらに、知っていても「どこに相談すればいいのかわからない」「作ってもらえる場所がない」という声も多く聞かれます。
なぜ、助成金制度が知られていないのか

乳がんや手術後の外見ケアを支援するために、近年では一部の自治体で「人工乳房」や「乳房補正具」などへの助成金制度が始まっています。
たとえば、東京都江戸川区では、人工乳房(エピテーゼ)などを対象に、購入費用の一部を助成する制度があり、上限は10万円とされています。
一方で、他の自治体では1万円未満という地域もあり、その差は大きいのが現状です。
しかし、制度があることを知っている人はごくわずかです。
その理由のひとつは、乳がんの“見た目の悩み”が、いまもタブー視されているからです。
再建後の胸の形や乳頭の有無など、デリケートな話題は人前で語りにくく、情報も共有されにくい傾向があります。
また、エピテーゼ(人工乳房)は「医療」でも「美容」でもない“外見ケア”の分野にあたるため、病院で案内されることも少なく、制度の周知や利用は自治体や担当者によって大きな差があるのが現状です。
結果として、
「制度を知らない」
「相談先がわからない」
「作る人がいない」
という“三重の壁”が生まれています。
バストエピテーゼや、ニップル、人工乳房などの外見ケアを必要とする人に制度が届かないのです。
“作る人”がいないという新しい壁

助成金制度の存在を知っても、次にぶつかるのが「作ってくれる人がいない」という現実です。
エピテーゼ(人工乳房)は、医療でも美容でもない“その間”にある外見ケアの分野。
そのため、医療従事者の中でもまだ認知が十分ではなく、美容サロンでも取り扱いが難しいのが現状です。
さらに、全国的にも学べる学校やスクールが少なく、「興味があっても学ぶ機会がない」という声も多く聞かれます。
乳がんは年間およそ9万人が罹患するといわれています。
必要としている人が増えているのに、製作できる人が全国的に不足しているのです。
その結果「助成金があっても、実際に利用できない、作ってもらえない」のです。
それは制度の問題というより、“作れる人を育てる仕組み”が整っていないことが原因です。
体を傷つけない“第三のケア”として注目されるエピテーゼ

乳がんの手術後、胸の形を整えるために再建手術を受ける方も多くいます。
しかし、乳頭(ニップル)まで再建されるケースは少なく、「見た目の違和感が残る」と感じる方も少なくありません。
エピテーゼとは、そうした“見た目の悩み”に寄り添う外見ケアのひとつです。
医療用シリコンなどを使い、肌の色や質感まで自然に再現することで、体を傷つけることなく、もとの自分らしい姿に近づけます。
ウィッグや補正下着のように、必要なときだけ使えるのも大きな特徴です。
「手術はもうしたくない」「温泉に行くときだけ整えたい」――そんな想いを叶える新しいケアの形として、いま注目されています。
だからこそ、今“作れる人”が求められています

エピテーゼ(人工乳房)や、ニップルエピテーゼを必要としている人は全国にたくさんいます。
けれど、実際に製作できる人はほんのわずか。
「知ってもらうこと」「作れる人を増やすこと」
その両方が、いま社会に求められています。
だからこそ、一般社団法人日本エピテーゼ協会 エピテスクールでは、エピテーゼを作れる人”を育てる講座を開いています。
エピテーゼの製作は、医療資格や美容の経験がなくても、未経験から学べる分野です。
相手の悩みに寄り添い、丁寧に形や色を整える。
それは“心のケア”でもあります。
とくに乳がんの外見ケアは、とてもデリケートな領域です。
身体に直接触れるものだからこそ、女性にしかできない・女性だからこそ安心して相談できる仕事として求められています。
40代・50代の女性にとって、これまでの人生経験を活かしながら、長く続けられる“一生の仕事”として注目されています。
また在宅や週末の副業としても始められるため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
エピテーゼ資格で、“感謝されながら収入につながる働き方”をはじめませんか?
