こんにちは。一般社団法人日本エピテーゼ協会のみやびです。
大切な人との別れは悲しいけれど、美しい姿で送り出したいという願いは多くの方がお持ちでしょう。
エピテーゼの講座を開催していますと、葬儀関係者やメイクアップアーティストなどのお仕事をされている方たちとの出会いがあり、お顔にお傷を負ってしまった方たちへのメイク方法を質問されることがあります。
その想いに応えるため、今回は美容エピテーゼの技術を応用したエンゼルメイクの講座を企画・開催しました。その様子をまとめました。
故人の尊厳を守る、エンゼルメイクとは
エンゼルメイクは、単に故人の容姿を美しく整えるだけでなく、ご遺族の心のケアにも深く関わっています。
- ①故人とのお別れの円滑化
- 生前の穏やかな表情を見ることで、ご遺族は故人とのお別れを穏やかに、そして心から感謝の気持ちを持って送ることができます。
- ②心の癒し
- 故人の美しい姿を見ることで、ご遺族の悲しみを和らげ、心の癒しへと繋がります。
- ③尊厳ある最期
- 生前と変わらぬ、あるいはそれ以上の美しさを提供することで、故人の尊厳を守ることができます
美容エピテーゼ(エピテ®)とエンゼルメイクの共通点
1.外見の改善:
どちらも外見を整えることを目的としています。エピテ®は欠損部位の補完や美的改善を行い、エンゼルケアは故人の外見を整えます
2.心理的効果:
外見の改善を通じて、心理的な安定や安心感をもたらします。エピテは自己肯定感を高め、エンゼルケアは遺族の心の安定を図ります
3.尊厳の保持:
エピテ®はお客様のの尊厳を守り、エンゼルケアは故人の尊厳を保つことを重視します
4.体を傷つけない方法:
どちらも手術を必要とせず、お身体を綺麗に保ったまま外見のケアが行えます。
美容エピテーゼ(エピテ®)とエンゼルメイクの活用事例
例1:指先の場合
故人様の指をコピーし、整えることができる
例2:お顔の傷(鼻・唇・頬・耳など)
エピテーゼで人工皮膚をつくり、凹凸のあるお顔を整えことができる
例3:口元の悩み
長期間入れ歯を使用していないと、合わず頬がこけたように見えてしまう。
人工の歯を入れ、笑顔が素敵だったころの故人が思い出せるよう安らかな表情をお創りすることができる
受講様の様子
◆受講する間のお気持ち
みやび先生と出会う前までは、美容エピテーゼ(エピテ®)の技術が、亡くなった人のために活かせるなんて思いもしなかったです。
きっと、私と同じように知らない人も多いと思うので、この講座をきっかけに、私の亡き母のようにコンプレックスを抱えたまま旅立ったひとたちの力になりたいと思っています。
◆受講の目的
亡き母は顔に傷がありました。とても小さな傷で、私には言われてもよくわからない程度の傷でしたが、本人はことあるごとに、気にしていました。亡くなったとき、この傷をキレイにすることができたら、きっと喜んだだろうなと思って受講しました。
◆お住まい:
大阪よりお越しの50代のシングルママさん。
◆お仕事:
介護職
当協会の本物のサンプルを見て、触っていただく様子
お傷がある皮膚を消す様子
人工皮膚をつくる様子
◆受講後のお気持ち
今回学んだことは、まだすぐ具体的に活用場面はないと思いますが、私の周りにも、きっと困っている人がいるので、その人たちに伝えられるかと思うと、うれしい気持ちになりました。
まとめ
大阪より高速バスで8時間かけてきてくださった受講者さま。
とてもありがとうございます。
ゆっくりとした時間の中で、たくさんお話をしながら講座を進めることができました。
お母さまへの想いを、これから出会う人たちへと繋いでいっていただけたらと思います。
美容エピテーゼ(エピテ®)と私の元歯科技工士のスキルを活かした、エンゼルメイク講座がお悩みの方へとお届けできますことを祈っております。